①現状の分析
少しずつ男女共同参画の時代に変化し、女性の社会進出や男性の育児休暇の取得などを耳にするようになった。しかし、子育てに視点を置くと、母親に育児負担が偏り、父親は子どもと関わる時間がなかなか持てないのが現状である。核家族化等の社会状況の中、家庭にいる母親の育児負担増加、仕事をしている母親の育児負担増加は著しいものがあると感じる。また、かつてより子育てにおいて地域の支えが減ってきているようにも感じる。そこで、豊田市男性保育師連盟として以下のことを考えた。
・保育の専門家として、子どもとの遊びや関わり方の提供をすることはできないだろうか。
・母親の負担を少しでも減らすのに、父親も子育て参加を促していくことはできないだろうか。
・父親も主体者として子育てに参加していくことが求められていくのではないだろうか。
・親子、特に父子の関わりを支援するとしたら、男性保育師である自分たちがもっともふさわしいのではないか。
豊田市男性保育師連盟が今まで行ってきた父親と子どもの遊びの中で、男女共同参画センターや交流館のアンケート、ひまわりテレビなどの広報機関の資料を見ると、まず第1に母親が申し込みをするパターンがほとんどである。これは、“母親が父親にもっと子どもと関わってほしい”という願いからくるものである。そして、“自分の時間が欲しい”という願いも込められている。また、父親の実態としては、「子どもとの関わり方がわからないから」「子どもと関わる時間を作りたい」「妻が申し込んだので」と参加する人が大半である。いざ講座が終了すると、「楽しかった」「次回もぜひ参加したい」という声がたくさん頂いている。(講座終了後のアンケート結果がそれを立証している)また、回を重ねるごとに自分から申し込みをし、リピーターとして参加する父親の姿も見られるようになってきた。講座の申し込みは、毎回応募者多数で抽選となっている所や、先着ですぐに締め切りになることからニーズの高さを実感している。
② 事業の目的・目標
◎子どもの健全育成を図る活動 ◎男女共同参画社会を図る活動
目的
①これまでの「助力者」としての父親の子育て参加を一歩進め、「主体者」として母親と共に子育てをしていく。
②父親が、子どもとの遊び方や関わり方を学び、子育てを楽しむきっかけを作る。
③子ども達の笑顔を増やす。
目標
①父親の「子どもと関わりたい」「子育ては楽しい」という気持ちを高める。
②母親の育児負担を減らし、両親で共に子育てを楽しむことで、明るい家庭作りに貢献する。
③豊田市から愛知県へと父親遊びを浸透させていく。
④「全国一父親が子育てのしやすい街」「全国一子どもがお父さん大好きな街」作りを目指す。
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